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平成22年度より開始された、組織的若手研究者海外派遣プログラム、大学院生物資源環境科学府教育組織改組、オープンプロブレムスタディープログラムを立案した一人の岡本正宏(生命機能科学部門システム生物学講座生物機能制御学研究分野教授)です。お気づきのことと思いますが、これら3つはお互いに関連しあっています。これまでの大学院教育は、「原理解明の科学」に主眼が置かれ、各専攻に関係する知識や高度技術・手法を習得するものでした。しかし、ご存じのように、社会に出ると、様々な問題をいかに克服していくのかの、いわば、「問題解決の科学」が現実に待ち構えています。農学を取り巻く課題だけでも、“世界の人口と食糧確保の問題”、”水,環境,エネルギー問題”、”食の安全,安心に対する関心の高まり”、”グローバル化(国際化)のさらなる進展とアジアの台頭”など、主専攻のみの知識・技術では対応できない状態です。そこで、生物資源環境科学府では、社会に出る前に、大学院生に対して、「問題解決の科学」に触れさせ、実学としての農学の基盤をなす人材を養成する目的で、3つの学府共通プログラム(副専攻)(生物生産環境教育プログラム、生物産業キャリアパス設計教育プログラム、アジア農学教育プログラム)を立ち上げました。副専攻では、座学だけでなく、最重要かつ未解決の専攻横断型実問題(open problem)を設定し集中的に取り組むことで、課題を解決するための汎用技能(多文化・異文化に対する知識、問題解決力、論理的・創造的思考力など)を向上させるために、オープンプロブレムスタディープログラムを履修させ、受講者には、単位認定(実問題解決の科学Ⅰ(2単位)、Ⅱ(2単位)、生物産業創成基礎(4単位))をします。国内外の農学の最重要かつ未解決の専攻横断型実問題(open problem)を設定し、集中的に論理的・創造的思考力を向上させるためには、専門知識・技術を持った研究技術者だけでは不十分で、設定されたテーマ全体を俯瞰でき、集中的に修得させるための教育コーディネーター・ファシリテイターが必要です。現在、鈴木 徹准教授と姜 益俊(カン イツジュン)准教授のお二人に教育コーディネーター・ファシリテイターの仕事を担っていただいていますが、組織的若手研究者海外派遣プログラムで海外派遣される助教・講師の先生にも、ご自身の主専攻の知識・技術習得にとどまらず、農学の国際的な場で俯瞰的視野を持って実問題を把握し、リーダシップを発揮し、将来、「問題解決の科学」の授業を担っていただきたいのです。是非、派遣先では、研究を通じて人脈を広げ、ご自身の研究領域を拡大すると同時に、そこでの教育カリキュラムについても学ばれてください。そして、帰国後は、オープンプロブレムスタディープログラムや関連セミナーで、大学院生にご自身の経験や「問題解決の科学」の一端を紹介してください。また、このブログやNews Letterに記事を投稿していただければ幸いです。健康や安全には、くれぐれも留意されて、大いに貴重な経験を積まれてください。
by jspsoverseas
| 2011-03-04 14:50
| 担当教員
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